SHIPSの冬の主役となるのは、トラディショナルなウールコート。基本的なデザインはオーセンティックな正統派を守りながら、シルエットとサイズ感でモダンな印象にアップデートを重ねている。
こだわりのシルエットを生かすのは、なんといっても素材のクオリティ。それぞれのコートのよさを最大限に引き立てるウールの選定に、毎年注力している。
千鳥格子のステンカラーコートは、イタリアの老舗生地メーカー・ラ トーレ社のもの。立体的なフォルムをしっかりと支えるために、二重織りの重厚感溢れるウール生地を採用。表面感が美しく、仕立てのいい上質コートをまとう高揚を体感できる。
一方でネイビーのコートは、従来のピーコートの堅苦しい印象を払拭する、軽やかなテントラインが特徴。このフォルムを生かすため、オーストラリア産のスーパー170sと、非常になめらかなウールをセレクト。通常のカシミアよりも細く希少といわれるウール原料を、日本の尾州で丁寧に織り上げた。肉厚感と防寒性がありながら、なめらかに体に沿うウールが、トラッドなコートに贅沢なリラックス感を生んでいる。