女性ファッション誌を中心に、カタログや写真集なども手掛ける、人気スタイリスト。2018年の結婚を機に、夫が住むロンドンへ移住し、現在は日本とロンドンを行き来しながら活躍。
「さらっと着られる白のワンピースは
小物でメリハリを」
定番の白いワンピースを上手にスタイリングするコツは?
スタイルが良く見えるように、黒のカーディガンやベルトを足しました。長めのシンプルなワンピースは大人にとって便利なアイテムですが、布の面積が大きい分、洋服を持て余しているような印象に陥ってしまう危険性も。だから黒の小物でポイントを足して、全体にメリハリをつけるといいですね。
シャツワンピのようなベーシックなアイテムの魅力とは?
流行り廃りにとらわれず、末長く愛せること。ベーシックなアイテム選びの基準は、自分の体をキレイに魅せてくれるかどうかです。何がトレンドであろうと、自分をよく見せてくれる服なら年齢を重ねても着たくなりますよね。しかも洋服がベーシックなら小物でトレンドをプラスするのも簡単。今日も、ベルトやバングルにバッグで、私自身の今の気分を楽しんでいます。
「長く使えるかどうか」を、お買い物では考えますか?
買い物の決め手としては意識していませんでした。でも、結果的にベーシックな服はクローゼットに長年残ると実感しています。“長く使う”と言っても、間にお休みをを入れて何年も着続けることも。数年ごとに着たくなるタイミングが訪れるんです。この歳にもなると自分のスタイルがわかるので、ベーシックな服は少し飽きた時も捨てずに保管していますよ。
「大活躍のネイビージャケットは、
サイズ感を大切に」
佐藤さんの定番ジャケットへのこだわりを教えてください。
ネイビーのジャケット、不朽の定番ですよね。すごく好きです。私はカジュアルスタイルを綺麗に見せるために、肩の形がしっかりしているジャケットをよく着ます。華奢なシューズや、タイトな洋服のエレガントな雰囲気を引き立ててくれるはず。人によって似合うデザインは違うので、自分の肩のフレームを理解した上で、羽織った時にシワが寄らないジャケットを選ぶとベストですね。
ジャケットでこなれ感を出すコツはありますか?
主張の強いアクセサリーを加えるだけで「ジャケット=正装」というイメージが覆ります。フワフワのチュールスカートやドレスと合わせるのも良いですね。要はジャケットの真面目さに負けない、女性らしいアイテムを一点投入するだけで、バランスがとれるんです。
ジャケットに合わせて下さったアイテムのご紹介をお願いします。
中に着ているボーダーカットソーは、少しお値段はしましたが長年愛用しているベーシックアイテムの一つ。何年経っても形が崩れないのでお気に入りです。デニムはファストファッションブランドのもの。安くても、しっかりした素材を使っているアイテムには惹かれます。というところで、ベーシックなアイテム選びに、お値段は関係ない。ピュアな目線で、自分が愛せるものかどうかを考えたいですね。