
SHIPS MAG 読者の皆さん、こんにちは。『スペクテイター』編集部の青野です。
20周年を迎えた本誌の足取りを振り返る連載。
3回目の今回は9号から20号目までの編集エピソードを対話形式でお伝えします。

Vol.9 特集:音楽とエロの穴 2003年1月23日発行
今回は9号目から20号目までを、やや急ぎ足で振り返ってみよう。
9号目の特集タイトルは「音楽とエロと穴」。何故こんな奇妙なタイトルを付けたのか?
それが、困ったことに全く覚えていない。前号で「ニューヨーク」と「北朝鮮」を合体させたように「音楽」と「エロ」を合体させることで異化効果のようなものを生み出そうとしたかったのかも。
ふむ。

Vol.9 特集:音楽とエロの穴 特集扉
「エロ」と言ってもヌード写真とかが出てくるわけじゃなくて、五反田にあった昭和レトロなアダルト・トイショップ〈へいわ堂〉、神戸の古書店〈ちんき堂〉、アンダーヘア用かつらメーカーとかローションの製造をしている会社などを訪ねて話を聞いている。
話の中身はエロとはあまり関係のない、性にまつわる商売の舞台裏話だね。

Vol.9 特集:音楽とエロの穴 特集扉
そんな記事を、わざわざ袋とじにする必要があったのかという疑問の声も…。
そりゃそうだ。
「穴」というのは自分自身の興味を掘り下げろという意味を込めて付けたんだけど。

Vol.10 特集:TRIP!! 2003年5月29日発行
「音楽」パートは銃弾に倒れて急逝したHIPHOPアーティストRUN DMCのジャム・マスター・ジェイの誌上葬儀とか、NY伝説のパーティTHE LOFTで使用されていたスピーカーの音質の良さに驚いた話とか、音楽にまつわる偏愛記事を載せた。
たしかに音楽愛をマニアックに掘り下げた記事とは言えるけど…。
10号目は本誌の十八番、TRIP!! 特集。デンマーク市内のヒッピー自治区クリスチャニア、桃源郷伝説のモデルとなった中国の雲南省大理、オーストラリアのニンビンなどへ出かけていって、そこでの体験について綴ったトラベルライティングの記事を集めた特集号だね。

Vol.10 特集:TRIP!! 「Party Trip Australia!!」 写真/三田正明
記事で取り上げた旅先はトラベラーのあいだでは良く知られた場所だ。この頃、格安航空券をつかった旅のスタイルが人気だったから、その手の人たちに向けたトラベル記事を集めてみたんだよね。
編集部の片岡は初の海外取材だったけど、取材経費の都合から単身で中国の辺境地にまで派遣されて体当たり取材をすることになった。

Vol.10 特集:TRIP!!
「デンマーク 地図にない街を歩く」 写真/グレート・ザ・歌舞伎町
派遣というよりも派兵という感じだ。
この頃のスペクテイターは編集がカメラマンもライターも兼任させられるケースが多かった。

Vol.11 特集:TRIP!! 2003年10月31日発行
インディマガジンの海外取材は、いかに予算を切り詰めるかが重要な課題でもあるからね。
貧乏旅行を貧乏編集部が実体験してみたということか。ひとりで飛行機に乗って初めての土地へ向かう道中は、さぞかし心細かったことだろう。
11号目でも編集スタッフ3名が、それぞれアメリカの異なる場所へ派遣され、現在進行系のユースカルチャーやストリート文化を取材している。

Vol.11 特集:Free Freedom U.S.A.
「われスケートするゆえに我あり!!」 写真/後藤ケン
西海岸で活躍するプロスケーターのお宅を訪問したり、ジャムバンドPHISHのライヴに参戦したり、ヒッピー天国と言われる北カリフォルニアのハンボルト州に滞在したりしながら、アメリカの若者のNOWな意識とカルチャーに触れてみた。
ユースカルチャーというと日本では単に若者の消費行動を意味する言葉と捉えられがちだけど、アメリカで出会った彼らは自分たちのカルチャーを単に娯楽としてではなく生き方のひとつとして捉えているように思えた。

Vol.11 特集:Free Freedom U.S.A.「PHISH IT!」 写真/安部英知
社会の外側で生きるための処世術に長けているというか、カルチャーの周辺に新たな経済圏を作り出してしまうのがアメリカの若い人たちは上手な気がした。
コンサートの旅費を稼ぐために会場でブリトーを売ったり、友達とシェアハウスに暮らしたり。多様な民族が暮らしている。アメリカには、ちょっと変わった生き方が許容される土壌があるのかも。

Spectator Vol.12
特集:Rebel Music Jamboree 2004年5月10日発行
12号目はレベル・ミュージック特集。
この号は本誌が大きく方向転換するきっかけとなった一冊でもある。
この号から本のサイズを、それまでのA4判からB5判へと変更したんだね。
雑誌が判型を変更するなんて滅多にないことだけど、伝えたいことが増えて、活字の量も増えた。
そのまま大型の誌面に大量の文字を詰め込むと、ページが文字だらけになってしまうから、判型を小さくすれば文字と図版をバランス良く掲載できるんじゃないかと思い切ってサイズ変更してみたんだ。かっこよく言わせてもらうなら「いわゆる雑誌らしさ」を捨て、新たなメディアとしての独自な存在感を模索したかったというか。

Vol.12 特集:Rebel Music Jamboree 特集扉 イラスト/菱沼彩子
雑誌でも書籍でもない「独自な存在」となることを選んだわけだ。
書店ではどの場所に置いてもらえるか。地味な文芸誌のコーナーとかに置かれたら困るなぁとか不安を抱えながらの判型変更だったけど、なんとか自分たちの居場所を見つけることができた。

Vol.12 特集:Rebel Music Jamboree 「フリーに捧げる革命組曲」
レベル・ミュージックというのは権力や体制などに対して抵抗・反抗するメッセージが込められた楽曲のことだね。日本には多くないけど、ロックとかパンクとか反抗的な歌詞の楽曲がもっと増えてもいいんじゃないかと。
「もっと自己主張しようぜ」と、音楽の作り手と聞き手の両方に向けてメッセージを送るみたいな感じの特集だったね。

Vol.13 特集:ALASKA 2005年1月14日発行
この頃のスペクテイターは挑発的な記事が多かったかも。
2001年、アメリカで同時多発テロ事件が勃発。テロに対する不安の高まりから、政府与党を中心に有事に備えた法整備への取り組みが加速し、いわゆる有事関連3法が国会で可決、成立した。日本に対する武力攻撃やその恐れがあったときに素早く対応できるような新たな制度づくりに関する法律で、これによって戦争しやすくなったり、国民の基本的人権が制約を受けたりするのではないかという懸念から、マスコミや文化人、各種団体からも反対声明が出され、国会前では大規模なデモ行動が繰り広げられた。
強行採決で法案を通した政府に対して世の中の不信感も高まっていたよね。
そんな時代だからボンヤリ生きていると大変なことになる。権力側の言いなりになるんじゃなくて、もっと一人ひとりが個人を主張して良いんじゃないかという気持ちから反抗的な記事が生まれた。
歌は世に連れというけれど、雑誌の特集も世の中の動きに呼応していたというわけだ。
13号のアラスカ特集から、これまで複数のデザイナーにお願いしていた雑誌のレイアウトを、現在《STUDIO》名義で本誌のデザインを担当してくれている峯崎ノリテルくん、正能幸介くんの2人に頼むことになったんだ。
新体制になって本のつくり方もデザインの雰囲気も変わったわけだけど、約一ヶ月のアラスカ取材へ出かけたおかげで自分たちの意識も大きく変わった。
この特集は、写真家の山田博行くんが見せてくれた何枚かの写真がきっかけだったんだよね。
テントやハンドメイドの小屋に暮らしている現代版ヘンリー・ソローのような若者たちの暮らしの様子を記録した写真だったんだけど、まるで70年代のヒッピーみたいな生活を送っている若者が現代のアラスカにはいるのかと疑問が湧いた。
それで、実際にこの目で見てみようということになった。

Vol.13 特集:ALASKA 「LIFE IN THE NORTH WOODS」 写真/山田博行
この頃、編集部は青野と片岡の二人体制になっていたんだけど、この取材のために編集部を丸一ヶ月からっぽにしてアラスカへ旅立つことにしたんだ。
旅をしながら雑誌をつくるというのは誰もが抱く夢のような世界だけど、いざそれをやってみたら、なんとか実現できそうだと。これに味をしめて、この号以降しばらくはそんなスタイルで特集をつくるようになった。

Vol.13 特集:ALASKA 「LIFE IN THE NORTH WOODS 写真/山田博行/ASK FOR ALASKA GROWN」
アラスカで出会った若者たちは地位やお金よりも自分らしく生きることを優先する考え方を持っていた。そんな彼らの考え方にも影響を受け、「どうやって暮らすべきか」というテーマの特集も増えていったんだよね。
14号目はインド特集。日本の9倍もの面積を誇るインド全土を網羅するわけにもいかないから、南インドに焦点を絞り、インド特有の文化に触れながらインド旅行のハウトゥを紹介することにした。

Vol.14 特集:ENTER THE INDIA 2005年7月25日発行
編集部の片岡と現在は植村ワタルがレイヴトラベラーに人気のゴアに一ヶ月ほど滞在してインドの暮らしを体験取材することになった。
ゴアは南インドのポルトガル領だった土地で、ヨーロッパ文化が根付いているところでもあったんだ。
海外からのトラベラーも多く訪れる街で、週末ごとにトランスパーティが開かれていたりしていて、盛り上がっていたんだよね。

Vol.14 特集:ENTER THE INDIA 特集扉 写真/腰塚光晃
まるで社会からのドロップアウトを推奨するような書きっぷりだったからか、この号をきっかけに会社を辞めてインド旅行に出かけたという人も少なくなかった。

Vol.14 特集:ENTER THE INDIA
「ゴア・トランスだけがゴアじゃない。」

Vol.15 特集:MEXICO 2006年3月15日発行
15号目のメキシコ特集では編集長の青野がニューヨーク在住のカメラマンと二人でメキシコを一ヶ月かけて旅して長編ルポを書いた。

Vol15 特集:MEXICO 特集扉 写真/MARINE MARINO
グアテマラとの国境の町サン・クリストバルという古都を拠点に、グローバリゼーションと戦っていたサパティスタの自治区を訪問したり、カウンターカルチャーの歴史に出てくる街を訪ねて歩いたんだけど。

Vol15 特集:MEXICO メキシコMAP
グローバリゼーションというテーマが大きすぎて原稿の着地点が見いだせず、締め切りが過ぎても書き終えることがでなくて発売日も大幅に遅れたんだった。
自由過ぎるのも良し悪しだな。

Vol.16 特集:MOUNTAIN HIGH LIFE
2006年10月24日発行
16号目はバックパッキングに焦点を当てた特集だ。
バックパッカーというのは海外放浪者を意味する言葉でもあるけど、大きなリュックを背負って山を渡り歩くのがバックパッキングと呼ばれる旅のスタイルだ。
本誌が初めて本格的にアウトドアカルチャーを掘り下げた特集だったね。

Vol.16 特集:MOUNTAIN HIGH LIFE 特集扉 イラスト/ジョニー・ライアン
これまでアウトドアには馴染みが無かった編集部だけど、このころ突発的に登山が流行ったんだよね。
一人用のソロテントを購入して実際に山歩きを体験してみて、こんなに楽しい世界があるのかと気づいた。

Vol.16 特集:MOUNTAIN HIGH LIFE 「THE ULTIMATE GEARS FOR BACKPACKING」
イラスト/黒川知希
実際に山を歩きはじめたら登山やアウトドアのカルチャーの奥深さが見えてきて、ヒッピートラベラー的な世界から徐々にそっちの方へ興味がシフトしていった。
山を自由に歩くために、ザックの背負い方から寝袋の選び方まで、山歩きのノウハウをアウトドアの達人である諸先輩方に聞いてまとめてみた。

Vol.17 特集:日本放浪術
VAGABONDING IN JAPAN 2007年5月25日発行
この頃、日本では何度目かの本格的な山登りブームが起こって、多くの人が山を歩き始めた。山ガールという言葉が生まれたりもしたね。
17号は日本放浪術。これまで海外の辺境の地に目を向けてきたけれど、海外を旅するような気分で日本の田舎を眺めてみると新鮮な驚きがあったりして。
そんな感覚をみんなにも味わって欲しいということで、この特集を企画したんだったね。

Vol.17 特集:VAGABONDING IN JAPAN
「日本縦断 ザ・バスの旅」写真/福田創一郎
日本で放浪旅を楽しんでいる人から旅の醍醐味について話を聞いた。
イギリスから運んできた2階建てバスにサウンドシステムを積んで各地でパーティをしながら日本縦断旅行をしていたトリップスターの野村訓市くんや、徒歩で日本縦断をした中渓宏一くんなど、自由にテーマを決めて放浪旅をしている人の話を集めた。

Vol.17 特集:VAGABONDING IN JAPAN
「九州一周 初めてのロードトリップ」
写真/水谷太郎、イラスト/ジョニー・ライアン
人から話を聞いてばかりじゃあツマらない。自分たちでも体験取材をしてみようということになって、知り合いのカメラマンやスタイリスト、デザイナーに声をかけて、ハイエース・バンを車中泊仕様に改造して一週間くらいかけて一緒に九州各地を巡ってみた。
男6人と沢山の荷物で、車内はすし詰め状態。窮屈だったけど、修学旅行みたいで楽しい取材だったな。

Vol.18 特集:日本列島オランダ化計画
2008年1月31日発行
地元のスーパーで調達した食材で鍋をつくったり、公衆浴場を巡ってみたり。いろんな日本を再発見できた。
乗り物で旅をする楽しさを覚えた勢いから、18号目ではオランダをママチャリで旅してみようということになった。

Vol.18 特集:日本列島オランダ化計画
「オランダ一周ママチャリ紀行」
写真/見城了、イラスト/ジョニー・ライアン
オランダは自由放任の精神が根付いている国。尊厳死や売春や大麻に対しても寛容で、ワークシェアリングという制度(社員1人あたりの労働時間を短縮することで給与は減すが雇用は増える)のおかげで週休3日の働き方がスタンダードになっている。なんだか暮らしやすそうだということで、その様子を取材してくるように編集長から司令が下された。

Vol.18 特集:日本列島オランダ化計画 「蘭学事始」
イラスト/ジョニー・ライアン
オランダは干拓によってつくられた平らな土地が広がる国で、みんな車の代わりに自転車を暮らしの足として使っている。平らな土地だったら楽に自転車で旅ができるだろうと目論んだものの、キャンプ道具を積載した自転車のペダルは重く、雨や風にも吹かれたりして、いろいろと苦労の多い旅だった。

Vol.19 特集:Whole Pacific Northwest Life Catalog
2008年10月6日発行
19号の「パシフィックノースウエスト」というのは、アメリカ西海岸のオレゴン、ワシントン、カナダのブリティッシュ・コロンビア州あたりの地域の総称だ。このあたりは地形や海流の影響で降雨量が多く、針葉樹の深い森が広がっている。

Vol.19 特集:Whole Pacific Northwest Life Catalog
「パシフィック・ノースウェスト・マップ」 イラスト/Masashi Shimizu
温暖で暮らしやすいからか街から離れた森のなかには半自給自足的な暮らしをしているヒッピーが多く暮らしているという情報を得て、編集部総出で、2週間ほどを費やして取材旅行へ出かけたんだよね。

Vol.19 特集:Whole Pacific Northwest Life Catalog
自然が豊かだから登山やマウンテンバイクなどのアウトドアでの遊びが盛んなエリアでもある。取材班として同行してくれたカメラマンの三田正明くんは途中で別れて一人でロッキー山脈近くのトレイルを数日かけて歩き、トラベルライティングを寄稿してくれた。

Vol.20 特集:BACK TO THE LAND JAPAN
2009年6月20日発行
20号目はバック・トゥ・ランドというタイトルで、都会から地方へ移住した人たちの暮らしぶりを取材した特集だ。
創刊10周年目で、ちょうど20号目。キリが良いから表紙を豪華な型押し仕様にしてみた。

Vol.20 特集:BACK TO THE LAND JAPAN 特集扉
今でこそ行政が地方移住を推し進めるくらい地方移住はポピュラーなことになったけど、この頃は縁の無い土地へ移り住むのは勇気がいることだったんだよね。
地元の人たちと上手くやっていけるのか。住まいや仕事は見つけられるのと不安な要素も多く、前例がないから誰もやろうとしなかった。

Vol.20 特集:BACK TO THE LAND JAPAN「SOUTH-IZU DOWN WAY TO THE DEEP SOUTH」 写真/水谷太郎
でもちょっと視点を変えてみれば、高い家賃を払ってまで都会でストレスを溜めながら暮らすよりも田舎で暮らしたほうが可能性が広がっているということが、取材を通して良くわかった。
ニセコ、南伊豆、鎌倉とタイプの異なる地域へいち早く移住して新たな人生を切り開いた移住者に話を聞いた。
この特集のなかで「僕たちスペクテイター編集部も将来的には拠点を地方へ移したい」と書いているけど、まさか数年後にそれが現実になろうとは…。
というわけで、この続きは、また次回。今回もお読みいただき、ありがとうございます。スペクテイターの旅は続きます!














特集:音楽とエロの穴
2003年1月23日発行/A4変形(H275*W228) /156ページ/定価952円(税別)
アメリカのイラク侵攻以降、世界各地でテロが勃発。人々の怒りや憎しみを鎮めることができるのはテロじゃなくてエロと音楽だ!勝手な妄想から出来上がった奇妙キテレツな特集。前半はエロ、後半はマニアックな音楽関連記事。 「オシャレなエロスナップ」写真/米原康正、「MEGUMI 撮り下ろしグラビア」、「平成の四つ目屋・ヘイワ堂の穴」文・梅星聖人、「神戸〈ちんき堂〉店主 戸川昌士の穴」文・岸伸哉、「デトロイトのふっか ーい穴」文/門井隆盛、「NY ザ・ロフト体験記」文/明石亮介、「タッカーのファンキィ! エレクトーン放談」、「鼎談ゴッドファーザー高橋透・宇川直宏・MOODMAN」、「追悼RUN DMC 誌上葬儀」文/ KCD、他。

発売/2019年2月4日
特集;わび・さび
◆イントロダクション わび・さびとは何か?
◆まんが わび・さびの歴史 漫画/関根美有
◆わび・さび紳士録 イラスト/東陽片岡
◆千利休伝説 イラスト/ひさうちみちお
◆インタビュー わび・さび探し旅
◇「サンフランシスコ郊外に“わび・さび”を探して」 レナード・コレン
◇「人工」と「自然」の波打ち際にあるもの 原 研哉
◆聖林公司のわび・さび 撮影/中矢昌行
◆ブックガイド 文/桜井通開
◆漫画「懺悔の宿」
作・画/つげ忠男
◆追悼 カウンターカルチャーの先行者、細川廣次氏をいたむ ***
スペクテイター43 号
表紙撮影/中矢昌行

1967年生まれ。エディトリアル・デパートメント代表。大学卒業後2年間の会社勤務を経て、学生時代から制作に関わっていたカルチャー・マガジン『Bar-f-Out!』の専属スタッフ。1999年、『スペクテイター』を創刊。2000年、新会社を設立、同誌の編集・発行人となる。2011年から活動の拠点を長野市へ移し、出版編集活動を継続中。