MADE IN JAPAN BRAND PART 1 BATONER × SHIPS 〜ニットの新たな可能性を求めて〜 MADE IN JAPAN BRAND PART 1 BATONER × SHIPS 〜ニットの新たな可能性を求めて〜

MADE IN JAPAN BRAND PART 1 BATONER × SHIPS 〜ニットの新たな可能性を求めて〜

Campaign of “MADE IN JAPAN BRAND ” この秋にSHIPSは初の試みとして“MADE IN JAPAN”、すなわち日本の物作りをフィーチャーすべく、3つの日本ブランドとコラボを実施した。これはハイレベルな日本の物作りを世に伝えつつ、今までにない洋服の魅力やコーディネートの面白さを再発見するという狙いもある。それゆえ、それぞれのコラボアイテムを組み合わせると、しっかりコーディネートできるようになっている。バイヤーの村松修一が、各ブランドのキーマンを訪ねて、今回のコラボの魅力を物作りの視点から検証した。

まずはニット部門としてピックアップしたのは、山形県寒河江市にあるニットの専業メーカーである奥山メリヤスが手掛けるオリジナルブランド「BATONER(バトナー)」。糸の選定から編み立てや染色、縫製に至るすべての工程を自社工場のある地域で行う国内唯一のブランドとタッグを組み、今回SHIPSは、定番の畦編みニットとボーダーニットを作り上げた。BATONERのディレクター奥山幸平氏にそのポイントを伺った。

村松「店舗を含む社内スタッフ間で、着用率が高く、モノ作りの姿勢にもすごく共感していて、前々から一緒に何かやりたいなとも思っていたので、ディレクターの奥山さんに真っ先にご相談したのが最初ですね。アウターにコートやジャケットを羽織ると考えたときに、インナーとして映えるニットがいいなと。それを奥山さんと詰めていきました。やはりBATONERは、畦編みのニットが象徴的ですからそれは一つ作りたかったですし、同時にSHIPSらしさが出せるものを追求しました」
奥山「今まではBATONERを生産背景にインライン以外でSHIPSのオリジナル商品を手掛けてはいたんですが、今回のようなSHIPS発信のコラボ企画として“BATONER × SHIPS”のニットを作るというのは初めてですから、新鮮でした。今回は他のブランドが、コートとパンツを作るということをお聞きして、そのなかにマッチするニットを作るという明確なお題があったので、やりやすかったですね。BATONERとしても、コーディネートを考えながら物作りをするというのは面白いです」
奥山「インラインの定番としてやっている畦編みのニットは、5ゲージなんですが、今回は7ゲージにすることで、元からある畦目を損なわないことを前提に、柔らかく軽く仕上げました。なので、これは重ね着しても着膨れしないですし、いい意味でも手軽さがあるというか、そういうところをタートルネックに落とし込んだというのがポイントです」

村松「もちろん5ゲージでも重厚感があって良いのですが、できればジャケットやコート以外のアウターのインナーとしても着られたらいいなという思惑がありまして。これは奥山さんとも話したんですけど、やっぱり9ゲージや7ゲージというのは、秋口ぐらいから春先までいろいろと活用できるウェイトなんですね。それで今回は通常よりもハイゲージで仕上げてもらいました」

タートルネックセーター 各¥18,000(+TAX)/BATONER × SHIPS
村松「これはストレートにSHIPSらしさということで、マリンメージをちょっと意識したんです。コーディネートする場合は、クリーンなスタイルにしたかったというのもありまして。僕はそういった製品の大枠のイメージだけをお伝えしたんですが、ネックの仕様や裾部分の減らし目など、奥山さんらしいオリジナルのアレンジを加えていただけたので、よりBATONERらしく仕上がっていると思います」

奥山「そこまでハイゲージ過ぎず、ローゲージでもなく、いわゆるミドルゲージ感覚のミラノリブと呼ばれるしっかりとした組織で仕上げています。詰まった組織は結構カチカチに硬くなっちゃうんですが、上質なウールを使って編んでいるので、程よくハリがあって肌触りがすごく気持ちいいんです」

ボーダーニット 各¥16,000(+TAX)/BATONER × SHIPS

コート ¥58,000(+TAX)/BATONER

セーター¥24,000(+TAX)/BATONER

タートルネックセーター ¥24,000(+TAX)/BATONER