SHIPS KIDS
SPECIAL ISSUE

シップス キッズの思い出

1989年、「自分たちが着ている服を子供にも着せたい」というコンセプトのもと生まれたシップス キッズは変わらないトラッドなマインドを持ち続けて35歳を迎えました。これからも質の高いオーセンティックなスタイルを作り続けるために、大事にしている歴史や気持ちを、改めてお届けしたい。レーベルの誕生や初期を知る副社長、その頃のシップス キッズを着て育ったバイヤー。受け継ぐことの大切さを知る二人が、思い出とエピソードを語ります。

Updated 2024.4.10
SHIPS KIDS is Growing!
Interview
Hiroaki Hara
( 代表取締役副社長 )
普通の子供服が
あの頃にはなかった

まず歴史のお話しをしますと、1952年に上野のアメ横でスタートした当社は、1975年に渋谷にミウラ&サンズというショップを出しました。このショップでは主にアメリカからのジーニング、ワーク系のウェアを扱っていました。その後、アメリカでの時代潮流から、よりクリーンなトラッドウェアの展開の必要性を感じ、1977年に銀座にシップスというショップを新たに出しました。これがシップスブランドの始まりです。そこでは米国製のボタンダウンシャツや英国製のシェトランドセーター、さらにはジャケットやタイなどを扱うようになりました。

そして数年が経った頃、働いていたスタッフの奥さんや彼女が着るような、いわゆる女性のトラッドウェアが一般になかった。だったら自分たちで作ろう、と始めたのが1979年、ウィメンズレーベルの始まりです。そして10年後、「自分たちが着ている服を子供にも着せたい」という想いから、1989年にシップス キッズを作りました。渋谷の道玄坂にあったミウラ&サンズの跡地に作った「スタジアム」という店舗内の小さなコーナー展開からスタートしました。

私は当時銀座店の店長をしており、直接的な関わりはありませんでしたが、それこそ小さな子供がいたので、どんな服が欲しいかなど、アドバイスというかヒアリングをよく受けました。オックスフォードのシャツやグレーのスウェットパーカといった、トラッドにスポーティブな要素を取り入れたもの。あとはフレンチなボーダー。今でこそ普通の子供服が、その頃はどこにもなかったんです。可愛らしさや動きやすさを含まないと、キッズは商品としては成立しにくいのですが、白い小さなボタンダウンシャツって、単純にすごくかわいいんです。もちろん襟なんて自分で留めることはしません(笑)もう大人のミニチュアですね。私は3つ違いの息子が二人いますが、お下がりで着せていました。縫製のレベルは昔から高かったです。

未来も変わらず
世界観を継ぐ服を

子供服って5つ、6つものサイズをすべて異なるパターンで作らないといけない。だからビジネス的には決して割のいい話ではないですが、純粋にシップスの世界観を受け継ぐためのレーベルとして生まれました。その考えは昔も今も、そして今後も変わりません。シップスらしさ、つまりトラッドマインドがいつまでも流れている服であって欲しい。シャツにチノパン、女の子ならキルトスカート。決して珍しいものではなく、質の良い普通の服です。「食育」と同じように「服育」という言葉があります。今はSDGsの概念を伝える授業が小学校にもあり、そういう意識がますます強まるのではないでしょうか。トラッドは継続性とも言い換えられますから、サステイナブルとトラッドは近しい関係ともいえるため、スタイルとしても取り入れるべきだと考えています。

新卒採用の面接官をしていた頃ですから、もう15年前でしょうか。子供の頃にシップス キッズの服を着ていたという、とある学生がシップスの面接を受けると親に言ったらとても喜んでくれたというエピソードを聞きました。レーベルの歴史というか、受け継がれている感覚が、すごく嬉しかったですね。

SHIPS KIDS is Growing!
Interview
Mayumi Iida
( キッズ バイヤー )
いつも私の服だけは
友達と違っていました

19年前にシップスにアルバイト入社しました。メンズに9年、出産を機に一時会社を離れましたが、キッズ採用で再入社し、池袋東武店で約5年半店長を務め、現職に至ります。小学生の頃からシップス キッズばかり着ている、周りから見ればちょっと珍しいファッションの子でした。こうして今、35周年にバイヤーとして携われて感慨深く思います。

子供が大好きで、とにかく接客が好きです。お子さんと一緒に選んだり、遊んだり、それで喜んでくれるのが何より嬉しい。そして買った服を着てまたお店に来てくれるんです。私が店舗を離れる時も、お手紙をくれたり、動画を送ってくれたりする子もいました。子供の成長を見られて、とても楽しかったです。

飲食店を経営している私の父は、副業でインポートものを仕入れて販売するほど、服が大好きでした。だから私の服はいつもアメリカっぽいというか、あとはシップス キッズばかり。固いデニムとか、変なオーバーオールとか着せられたり、謎の革靴を履かされたり(笑)両親やその周りもそのような服ばかり着ていたので嫌ではありませんでしたが、友達と同じような服やスニーカーが欲しいともずっと思っていました。中学1年生の時、学校行事でホワイトジーンズを穿いていったら、友人が「かわいいね」、「おしゃれだね」って言ってくれて、すごく嬉しかった。あの子の言葉があったから、私は今ここにいると思います。

シップス キッズの服が
親子の感性を近づける

振り返ると、シップスの服があったから、価格ではなく良い服、価値のあるものを見極めることができるようになっていたと思います。それは引き継げるクオリティの高さであり、時代にとらわれないデザイン。つまりトラッドな部分です。そして私も、世の中のお父さん、お母さんが子供に着せたいと思う服を作っていきたいと思います。

私には中学生の娘がいますが、生まれたばかりの13年前からシップス キッズを着せていました。今はちょうどサイズも一緒で、すべて私の服を着ています。買い物も一緒に行くので、時代的にも受け継ぐよりシェアしている感覚ですね。彼女もこの先は、きっと自分の好きな服を選ぶようになるでしょう。それがたとえシップスの服でなくても、良い服を楽しんで着てもらいたい。いい思い出は、写真にも残りますから。

アニバーサリーアイテムが登場します

シップス キッズは35周年を記念して、
人気ブランドとコラボレーションした限定アイテムの販売、
オリジナルのショッパーの配布、
そしてノベルティフェアを開催します!

  • まずは人気ブランド<RUSSELL ATHLETIC>
    による限定Tシャツが登場します!

    • 80〜90cm¥6,930 (inc. tax) BUY
    • 100〜130cm¥7,480 (inc. tax) BUY
    • 140〜160cm¥8,470 (inc. tax)
  • ショッパーは2024年4月26日より
    シップス キッズ各店で配布開始

    ※なくなり次第終了となります

税込10,000円以上お買い上げのお客様に、
35周年を記念してデザインした
オリジナルピクニックシートをプレゼントします

※数に限りがございます