『Marisol』『LEE』『BAILA』などの女性誌でファッションページやインタビューを手がけるエディター。ブランドやトレンドに流されすぎず、長期的に愛用できるものを見つける審美眼にファンが多い。
「メンズライクなスタイルは柄スカートで味変して」
「メンズライクなスタイルは柄スカートで味変して」
ロングスカートが定番化したのはいつ頃からですか?
数年前はまだトレンドを追いたい気持ちが強く、流行っていたミモレ丈のスカートを選ぶことが多かったです。でも最近は好きなものも定まってきて、自分のスタイルも確立できてきたように思っていて。私は155cmと小柄なので、ロングスカートがいちばんバランスが取りやすいと気づき、そこからよく取り入れるようになりました。
ロングスカートを選ぶときのポイントは?
ズバリ、丈ですね。スニーカーやブーツなど、どんなタイプの靴でも合う長さかどうかチェックします。夏場は素肌が出るサンダルが多いのでマキシ丈くらい潔く長いほうが好きですが、冬はブーツなどが増えるので重々しくなりすぎないように、気持ち短めにしています。あと私はTシャツやニットなどのベーシックなトップスが多く、ボトムスで色柄を取り入れるのが好き。今日みたいにプリーツなど、表情が出るデザインを選ぶことも多いです。
伊藤さんのロングスカートスタイルの定番を教えてください。
もともとはどちらかというとメンズライクなファッションが好きなので、スウェットやMA-1などのハズしとして合わせることが多いです。シルエットはトップスがややゆるくて、ボトムスですっと縦長なラインをつくるのが定番ですね。
「大好きなボーダーニットで苦手だった黒を克服」
「大好きなボーダーニットで苦手だった黒を克服」
ブラックのマニッシュスタイルにボーダーが映えますね。
実は長年シンプル恐怖症で、なかでも無地のブラックが苦手だったんです。身長がある方が着るとかっこいいけど、私が取り入れるとしっくりこなくて…。ずっと避けてきました。ここ数年でおしゃれへの考え方が変わり、いま改めて黒を楽しんでいます。新定番というところでしょうか。ストイックな全身黒にはまだ抵抗があるので、シンプルなときによく取り入れるボーダーをプラス。今日はニットを肩掛けしました。
肩掛けスタイルのコツは?
今日みたいに結び目をずらして、片方の袖口だけ前に垂らすのが私の定番です。夏場なら片側だけでも二の腕を隠せるところもお気に入り。あとは首元にポイントをつくることで目線が上に行くので、この工夫ひとつでバランスよく見えるんですよ。
ボーダー選びのこだわりを教えてください。
バスクシャツなどはピッチが細いものを選びがちですが、ニットの場合はそもそもリラックス感のある形や素材を選ぶことが多いので、あまりきれいめな感じは求めないですね。逆に今回のように毛足が長かったり、ピッチが太めだったり、表情がある方が取り入れやすいと思います。