ダブルのツイードジャケットを
ボーダーニットでクリーンに

フレンチトラッドのジャケットといえば、やはりダブルブレストが必須。ガンクラブチェックのツイードを用いたそれは、カジュアルにもドレスアップにも着回せるよう、アンコンよりも肩周りが少しキッチリとした仕立て。コンパクトな肩幅に対して身幅にはやや余裕をもたせているので、シャツだけでなくニットを組み合わせてもバランスよくまとまります。例えばモノトーンボーダーのボートネックニットとコーディネートすれば、重厚感やクラシカルな印象が程よく和らぎ、クリーンな雰囲気も漂わせるモダンな佇まいに。

土臭さを拭い、品を添えるのが
大人流フレンチワークのコツ

マスキュリンで無骨なアメリカのそれとはひと味違う、カジュアルにして品のよさも感じさせるフレンチワークな着こなしをイメージ。やや肉厚なウールナイロンのニットを、適度にゆとりのあるフィットで仕上げたジップアップベストは、秋にはアウター、冬にはコートなどのミドラーにとレイヤードに重宝。そのブリックカラーも南仏的なカントリーテイストを盛り上げます。インナーはスウェットではなくウールニット、首元にはバンダナでなくシルクのスカーフを巻くのが、さりげなくもエレガンスを高める秘訣。

ニット＆デニムのヌケ感がカギ
ブルーグラデのフレンチアイビー

人気を博したデビューシーズンのアイテムも、好評に応えて引き続き登場。ダブルブレストのニットジャケットは、ミラノリブの自然な伸縮性からカーディガン感覚で羽織れる一方、程よいハリとコシで形崩れしにくいのが魅力。色の抜けたダンガリーのウエスタンシャツは、ポケットフラップの省略や小粒のボタンによって無骨さを和らげてスッキリと仕上げました。デニムのトラウザーズは、美しいテーパードフィットとセンタークリースが大人好み。ボーダーニットを肩掛けすると、いっそう見映えもアップします。

ラフなのにキチンと感も忘れない
フレンチワークなセットアップ

キメ細かな起毛と柔らかな風合い、そして軽やかな着心地を味わえるライトモールスキンのスタンドカラージャケットは、かの時代のフレンチワークウェアがアイデアソース。カバーオールのようにラフに羽織るのがオススメです。また単品使いはもちろん、トラウザーズとセットアップで合わせることにより、気張らずともキチンと感のあるカジュアルスタイルに。ギンガムチェックのフランネルシャツを取り入れると、そこはかとない上品さが加わるとともに、さらにウォーム感満載のコーディネートを楽しめます。

シックでいて温かみもあり
かつ華やかなフレンチトラッド

流れるようなドレープを描き出す、ゆったりとしたＡラインのシルエットにこだわったヘリンボーンツイードのコート。しっかりと色落ちしたウエスタンスタイルのダンガリーシャツ。そして余計なモタつきを抑えたテーパードフィットに、センタークリースを入れたデニムのトラウザーズ。さらにベレーやシューズまでグレー＆ブラックのモノトーンで統一した装いに、主張しすぎない挿し色となるシルクのペイズリースカーフを。実にシックでありながら温かみも醸し、そっと華やかさも咲かせたフレンチトラッドです。